第92回「感謝 繋がれたバトンを必ず次に」小林将(4年生)
お世話になっております。
副将4年の小林将です。
団体セレクションを終え、メンバーも決まりボードセーリング部としての活動も残りわずかとなりました。
毎年この時期になると1年生の頃、応援メンバーとして迎えた団体戦を鮮明に思い出します。当時は団体戦というものが何かいまいちわからないまま、先輩たちの並々ならぬ強い想いに導かれて和歌山セーリングセンターで大会当日を迎えました。メディア船運営としても大会に携わっていたので、出艇から帰着まで選手に密着している中で、徐々に団体戦というものがどういうものなのかがわかってきました。
自大学から出た3名の代表者に対して部員全員が全力でサポートしたり、声高らかに声援を送ったりする姿。レース中はインスタライブやtractracでレースの動向をうかがったり、中にはできるだけ生でみようと堤防の先っちょまで身を乗り出して祈る気持ちでレース海面を見たりする姿。この大会にどれだけの想いを持って各大学が臨んでいるのかを手に取るように感じ、形容し難い空気感を感じたのを覚えています。
この空気を肌で感じたのもあって、ウィンドモチベーションが爆発してしまい、直後に同期と一緒に新しいシートを買いに行ったのは良い思い出です笑
2年間コロナでセーリングセンターに入ることすらできなかった私が4年生となった今、団体メンバーとして最後の団体戦を迎えようとしています。現在和歌山に入り、セーリングセンターに入ることや団体戦のメンバーのみが持つカーヤステッカーを貼ることなど団体戦でしかできない行動1つ1つが貴重で、ふわふわしてしまっているのが正直なところです。しかし、1年生の時に感じた現地での優勝の喜びを共に味わうために残りの期間でしっかりと準備して挑んでいきたいと思っています。
4年間のウィンド生活は苦しく、結果が出ない日々の連続でした。2年生の頃は毎日のようにマーク回収をしていて、自分のウィンドへの気持ちと結果が伴わないもどかしさに何度も言葉にならないストレスとやりきれなさを感じていました。そんな私が4年生の後半ごろから結果が出てくるようになったのは間違いなくこのチームの雰囲気やメンバーに支えられて練習ができたからです。4年生という最高学年のプレッシャーも大きな要因ですが、実力的な下級生の追い上げも大きな一因でしたし何よりもチーム作り出す空気感が居心地が良く、このメンバーに「応援される選手」になりたいと思ったからです。「応援される選手になれ」これは健星さんが私たちに残してくれた言葉です。特に最後の1年間はこの言葉を強く意識していましたし、「応援されたい仲間」にも恵まれました。
居残りで練習に付き合ってくださったり、動画を見て改善点を教えてくださったりした先輩方、部の運営面やサポートをして支えてくださった角張監督、川野部長をはじめとしたOBの皆様、1年間団体優勝に向けてチーム面でも実力面でも強くなるために支え、高めあってくれた後輩たち、そして4年間誰もかけることなく共に日本一を目指してきた同期、全ての人たちに必ず結果で恩返しをしたいと思います。
応援の程よろしくお願い致します。